濵口労働安全コンサルタント

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レジリエンスとは? ~身近な場面から考える柔軟な対応力~

こんにちは。
今日は、顧問先の会社へ資料作成のためにやってきました。週に一度程度、この会社にお伺いしているのですが、今日の出来事から「レジリエンス」について改めて考えるきっかけがありました。

■ いつもと違う朝の光景

会社は25階建てのビルで、私の目的地はその20階。最寄り駅から歩いてビルの地下1階のエントランスに到着すると、普段は見かけない長い行列が目に入りました。
どうやらエレベーター待ちの列のようです。
このビルには8基のエレベーターがありますが、これほどの列ができるのは珍しいこと。おそらく何らかのトラブルや混雑の原因があったのでしょう。

■ どうする?その場での判断

こうしたとき、ただ「並ぶ」ことも一つの選択肢です。でも、私はすぐに別の方法を考えました

「地下1階から並ぶと、乗る頃にはエレベーターが満員で、乗れないかもしれない」
「1階の乗り場も混んでいる可能性が高い」
「では、地下3階(B3)まで降りて、そこから乗れば良いのでは?」

そう考えて、まずは1階のコンビニで飲み物を購入し、そのままB3まで降りました。
すると、B3からはスムーズに20階まで行くことができたのです。

■ レジリエンスとは何か?

このような状況に応じた臨機応変な対応こそが、心理学やビジネスで言われる「レジリエンス」の一つだと私は考えています。

レジリエンスとは、単なる我慢や根性ではなく、
👉 状況を冷静に判断し、柔軟に対応して、困難を乗り越えていく力です。

■ 出張帰りでも発揮されたレジリエンス

実は、こうした経験は今回だけではありません。
以前、東京からの出張帰りに静岡駅で集中豪雨があり、新幹線のダイヤが大きく乱れたことがありました。

そのときも、改札もホームも人であふれかえり、皆が「次のひかりやのぞみ」を待っている状況。

しかし、私はすぐに掲示板を確認し、まもなく発車する「こだま」に目をつけました
こだまなら時間はかかるかもしれませんが、「座ってゆっくり帰れる」。
結果、ダイヤが乱れている中でも座席でゆったりと帰阪することができたのです。

■ レジリエンスの本質:一つに拘らない柔軟さ

このように、レジリエンスとは
🔹 「こうでなければならない」と決めつけない
🔹 状況に応じた最適解をその場で考えられる
🔹 必要ならば計画や手段を切り替える柔軟さ

こうした行動が、困難を乗り越える力になります。

■ まとめ:レジリエンスを日常に活かそう

レジリエンスというと、「大きなトラウマ」や「人生の危機」にだけ必要なものだと思われがちですが、実は日常のちょっとしたトラブルにも活かせる力です。

  • エレベーターの長蛇の列
  • 交通機関の遅延
  • 予定外のトラブル

こうしたときに「別の道」「新しい方法」を考えられるかどうかが、レジリエンスを高める第一歩です。

ぜひ、皆さんも日々の中で「どうすれば今より少し楽になるか?」「別の選択肢はないか?」と考えてみてください。それがレジリエンスを鍛えることにつながります。

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