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安全を科学するResearch subject
安全コンサルタントの役割
建設業は、全産業の1割の従事者で3割の事故件数は昔から変わっていません。安全を抜きにして建設業は成り立ちません。安全の専門家とそして国家資格を持ち、安全業務に精通しているのが安全コンサルタントになります。
衰退する現場力
建設現場では、過去に類を見ない事故が多く発生しています。現場力の衰退がはじまっています。事故を経験した人の方が少なくなっている現状なのに、ではなぜ大きな事故が発生するのでしょうか。安全はSafetyⅠからSafetyⅡへと変化しているにもかかわらず、それに対応できていないのが現状です。現場力それはレジリエンス力になります。安全コンサルタントは専門家として独立した立場で上記のような役割を担い、事業執行に関わっていくことになるでしょう。
安全コンサルタントの考え方
・SafetyⅠ
今までの安全の考え方です。過去の事故事例に学ぶ、ヒヤリハットを無くすという考え方がSafetyⅠになります。多くの現場では実施されている考え方です。1万回に1回の事故でもその1回に注目する考え方と言えます。
・SafetyⅡ
新しい安全SafetyⅡは、1万回に1回の事故の裏には9,999回の事故でない事例があります。その事故でない事例に注目するのがSafetyⅡです。ヒヤリハットも事故に至らなかった成功事例として捉えます。
・レジリエンス
SafetyⅠからSafetyⅡへと安全を導く力がレジリエンス力になります。思考を変える必要があるのです。SafetyⅠではマニュアル重視、手順書重視になりがちですが、レジリエンス力は現場力です。日々の学習を通じて現場力を上げる考え方になります。
安全コンサルタントを利用するメリットについて
建設業で経営を行っている方で、外部からのアドバイスをしてもらうことに迷いがある方もいるでしょう。しかし、これから先も経営を続けていくためには、社会環境の変化にも適切に対応していく必要があります。安全コンサルタントにサポートを任せることで、以下のようなメリットを得られるので、気になった方はぜひご相談ください。
リスクに備えられる
中小企業や同族経営の企業では通常の業務に追われてしまい、経済情勢によるリスクに気付くことができず、そのまま経営を進めてしまうことが多くあります。本業に忙しい中では常に社会状況をチェックするのは時間的にも難しいという状況もあるでしょう。そのような場合は、外部のコンサルティングによってリスクに気付かせてもらい、的確なアドバイスを受けることが大切です。コンサルティングを通して、社内で見過ごしている点や、気付かないフリをしてしまいがちな点などについて指摘を受け、リスクに対して適切に備えることが可能になります。
説得力のある指導で社員の意識を改革できる
経営者と社員が仕事上での付き合いが長い場合は強く意見を言うのが難しく、改革したくても実行に移しづらいというケースもあります。そのような場合は、外部からの働きかけがあると効果的です。安全コンサルタントは第三者であるため、社員とは全く関係性がありません。そのため、経営者が直接意見を言って指導するよりも、説得力のある教育・サポートが行えます。外部からの働きかけがあると社員の意識改革が迅速に進んでいくので、お困りの際は依頼すると良いでしょう。
他の会社の事例を活用できる
コンサルティングを行う場合は、多くの建設業を営む会社の成功・失敗事例を元にしています。つまり、コンサルティングをお願いすることで、他の会社のデータを活用することが可能となります。データが少ない中小企業などの場合は、自社だけでは知り得ない多くの情報を活用できるのは大変メリットがあると言えるでしょう。
ホームページなどのWeb運営のアドバイスをもらえる
建設業界においては、専門外のWeb運営があまり十分に行われていないことが多くあります。しかし、最近はインターネットを使うことがほとんどなので、会社のホームページを適切に運用することが求められます。安全コンサルティングの業務の中でWeb運営に対するアドバイスも受けることがあるため、Web運営にまで手が回っていないと思う方は相談すると良いでしょう。
心理的安全性

『心理的安全性』は、ハーバード・ビジネススクールのエイミー・C・エドモンドソン教授が博士課程1年の学生時代の経験から始まります。チームでの複数の病院における医療ミスについての調査に加わり、チームワークが医療ミスにもたらす影響について調べていました。
チームには医師、看護調査官が含まれ、人的ミスの判定、カルテの再確認、治療に当たる人々からのインタビューを実施し、チームごとのミス率を算出するなど、データ収集活動は独自性が保たれた調査でした。
エドモンドソン教授は、アンケート調査を行うとともに、医師、看護師、スタッフのチームメンバーがどのような仕事をしているかを、時間をかけて観察を行いました。
実験当初は、最も高い成果を上げるチームは最もミスの少ないチームだと仮説を立てていたのですが、しかし、結果は驚くほど違っていました。
集められたミス率のデータとアンケート調査の統計分析を始めたところ、ミス率とチームの有能さの程度との間には相関関係があることがすぐに分かりました。しかし、その相関関係は予想とは真逆の相関であり統計的にも有意でした。優秀なチームほどミスが多かったのです。

医療はチームで行うものであり、良いコミュニケーションが取れている優れたチームの方が、ミスが増えるのは道理に適っていないはず、では、なぜこのような結果になったのか、有能なチームはミスの数が多いのではなく、報告する数が多いのではと考え、今までの経緯を知らない研究助手を雇い、チームの観察行うことにしました。
研究助手は、観察とインタビューを行い、人々が「ミスについて話せる」と感じるかはチームによって大きく異なることに気づきました。その違いはミス率と相関していました。優秀なチームのメンバーはミスの可能性について率直に意見を出し合い、回避するための方法を見つけるケースも多くあったのです。この研究から数年後、エドモンソン教授はこの風土の違いに『心理的安全性』と名付け、医療だけでなく多くの業界における研究を行い論文としてまとめられました。
『心理的安全性』はこのような研究から始まりました。エドモンソン教授は『心理的安全性はグループレベルで存在する』とシンプルで興味深い事実があると書いています。グループの長が心理的安全性の中心に位置すると言う事になります。
心理的安全性がなぜ必要なのか
では、なぜ心理的安全性が建設業において必要なのでしょうか?建設業だけではなく、基本的に会社での仕事はチームで業務を行っています。チームが効果的に作業をするためには、無知だと思われたり、怒られたりすることを恐れずに質問できて、先輩やリーダーから茶化されずに話を聞いてもらい、間違いがあれば修正もしてもらえるような関係があることが大切です。このような関係性があるチームは、心理的安全性が保たれていると言えます。さらに、以下で心理的安全性がなぜ必要なのか、理由について詳しく解説します。
理由1:仕事が遅れてリスクが発生しないようにするため
仕事の質を高めて安全に、迅速に行われるようにするためには、チームの中でお互いの信頼を高めることが重要です。心理的安全性が低くてお互いに信頼していない場合は、不明点があっても質問しにくく、作業のつながりがなくなって仕事が遅れてしまい、安全性の低い行動に対して気付かないフリをするなどリスクの発生も引き起こします。さらには問題が起きた時に自分の誤りを認めず、責任転嫁するメンバーも現れるでしょう。このように、業務を滞りなく進めて質の高い仕事を行うためには、心理的安全性があることが必要となります。
理由2:仕事について十分に理解できずに取り組んでしまうことを防ぐため
チームが効果的に作業を行うためには、その業務で求められていることや作業の流れ、成果を一人ひとりが理解していることが大切です。心理的安全性が低くて質問することができず、仕事について十分に理解できていないまま作業に取り組んでしまうと準備不足になって動きが悪くなり、安全面も不安になるでしょう。
理由3:仕事の意味を感じるため
チームでは、仕事そのものや結果に対して目的意識を持って業務を行うことが重要です。自分の仕事の意味を感じられないまま、やらされるように業務を行えば、仕事の質は下がるでしょう。心理的安全性があれば、「この作業の目的は何ですか?」などの基本的な質問も恐れずにできるので、自分の仕事の意味をしっかりと理解できた上で、意欲を持って業務を行えます。
上記のような理由から、心理的安全性は必要と言えます。自分の思ったことや新たなアイディアをためらわずに周りに言える関係性を築ければ、社員に効果的な作業をしてもらえるようになるでしょう。
学習する組織 それがレジリエンス
リカレント教育、リスキリング教育等社会人も学習が求められています。業務における技能・技術だけでは仕事が進まない時代になっています。これから求められる組織は、常に学び続ける組織になります。それが新しい安全であるSafetyⅡへ続く道でもあります
学習には確認が必要
義務教育までは試験があり学んだことの確認が実施されてきました。社員教育のあと確認は実施されていますか?教育の効果をしっかりと確認することで、長所、短所をはっきりと掴み教育効果を高めることが大です。Googleフォームを使用しQRコードでの試験を実施、各自の点数を統計的に整理し効率的な学びにつなげてみませんか?
学習する組織つくり
ただ単に学ぶのではなく、計画的に必要なスキルを学び確認し弱点を克服し、美点を伸ばすそのような学習を行います。
講習・講演・教育
安全教育・特別教育・講習会リスクアセスメントってな~に
リスクアセスメントはどうすればいいの?そんな基礎から演習を行いながら進めていきます。
安全教育

各種安全教育、特別教育を行います
・職長教育及び能力向上教育
・安全衛生責任者教育及び能力向上教育
・足場従事者能力向上教育
・特別教育
・自由砥石
・振動工具
・丸鋸
・アーク溶接
・ウインチ
不注意がなぜ起こるのかなど、認知心理学的見地から事例を交えつつ、分かりやすく説明をします。
講習会

1.リスクアセスメント・ヒューマンエラー・指差呼称などの講習会
各企業の作業内容に合わせ講習を致します。
2.ベトナム実習生対応について
現在、ベトナム実習生に対応した資料を作成中です。安全の基本である、現場入場時の新規入場者教育資料について実施する予定です。その他、このような話をがして欲しなどの要望があればご連絡ください。
安全コンサルティングに関するQ&A
Q コンサルティングを依頼した場合、どのくらいの期間サポートしてもらえますか?
A ご依頼いただいたお客様が抱える課題によって必要となる期間は変わります。期間やサポート内容について気になる際は、お気軽に濵口労働安全コンサルタントまでお問い合わせください。
Q どのような報酬体系ですか?
A お客様のご希望やスケジュールによって料金は変わりますので、明確に提示することはできません。お客様のお悩みをお聞きして、対応するサービス案を作成し、見積もりをご提案いたします。詳しく料金が知りたいという場合は、お電話やホームページのお問い合わせフォームにてご連絡ください。
Q 依頼が成立するまでの流れを教えてくれますか?
A まずはホームページの専用フォームやお電話にてお問い合わせいただき、その後面談を行います。面談では、お客様のご要望をお聞きして、見積もりをご提案いたします。サービス内容や料金に納得していただければ契約となり、コンサルティングを行います。
Q 安全衛生計画書の作成指導はサポートしてもらえますか?
A はい、安全衛生計画書の作成指導及び中間監査、期末監査は実施しておりますので、一度ご相談ください。