
こんにちは。
今日(5月5日)は、つい先ほど私が目にした出来事から、
日常のレジリエンスの欠如が生む危険性についてお話ししたいと思います。
■ 救急車が近づいてくる交差点で
救急車がサイレンを鳴らしながら交差点へと近づいてきました。
二車線道路の追い越し車線を走っており、前には二台の車がいます。
ところが――
その二台は、救急車が近づいてきても避けようとする素振りすら見せないのです。
一方、走行車線側の車はちゃんと脇に寄り、前を空けています。
なのに、追い越し車線側の車は、状況が理解できないまま前をふさぎ続けていました。
これはまさに、日常に潜むレジリエンス不足の事例だと感じました。
■ レジリエンス=状況を察知し、柔軟に動く力
レジリエンスというと大げさに聞こえるかもしれませんが、
実はこういう場面で必要なのは、次のような力です。
- 異常に気づく力(サイレンの音を聞く)
- 状況を判断する力(どこから来るのか確認する)
- 適切に行動を変える力(後方確認し、脇に寄せる)
こうした一連の流れが、
👉 日常に求められるレジリエンス(柔軟な対応力)なのです。
私は普段、サイレンが聞こえるとすぐに方向を確認します。
後方を確認し、車をどこに避けるかを考え、周囲の車の動きにも注意します。
通常なら、周囲の車も同じように動いてくれます。
ですが今回のように、
- 周囲の状況を見ない
- 状況を理解しない
- 行動を変えない
という人がいると、現場は危険で混乱します。
■ なぜ、こんなことが起きるのか?
このようなレジリエンス不足の背景には、
- 普段から「考える習慣」がないこと
- 周囲に対する関心が薄いこと
- 異常を異常と認識できないこと
があります。
救急車が来たときは、道路交通法でも「進路を譲ること」が義務づけられています。
ですが、それ以前に大事なのは、
👉 「いま、何が起きているのか」を察知しようとする意識です。
■ まとめ:日常のレジリエンスが命を守る
今回のような場面は、決して特別なものではありません。
- 普段から周囲をよく見る
- 小さな変化に気づく
- 柔軟に行動を変える
こうした日常のレジリエンスの積み重ねが、
結果的に命を守る行動につながります。
救急車が来たとき、次の瞬間にどう動けるか。
それは、私たち一人ひとりの「普段の心がけ」にかかっているのです。
心停止で救急車がサイレンを鳴らし走っていたら、今回のように交差点で止まる1分は命が助かるか否かを決定づけてしまいます。今回の運転手は、あまり高齢には見えませんでしたが、反応できていません。普段から運転時に後方確認をすることを行わない人たちなのか、状況判断が出来ないのか、日々の行動がレジリエンスを形作ります。