
濵口労働安全コンサルタント事務所の濵口です。
いよいよ令和7年度 全国安全週間が目前に迫ってまいりました。 今年の全国安全週間のスローガンは「多様な仲間と 築く安全 未来の職場」。この言葉には、年齢、性別、国籍、経験など、多様な背景を持つ人々が共に働く現代において、誰もが安心して安全に働ける職場環境を築き、それを未来へと繋いでいくという強いメッセージが込められています。
濵口労働安全コンサルタント事務所は、この全国安全週間を単なる形骸的なイベントではなく、企業様の安全文化を真に向上させるための絶好の機会と捉えています。労働災害ゼロを目指すには、日々の地道な努力はもちろんのこと、意識を集中させ、一歩踏み込んだ行動を起こす「きっかけ」が非常に重要です。
この一週間を「安全への意識改革と行動実践の7日間」と位置づけ、効果的な啓発につなげるための具体的な提案をさせていただきます。
目次
7月1日(火)~7月7日(月)「安全への意識改革と行動実践の7日間」
今年の全国安全週間は、7月1日(火)からスタートします。この貴重な7日間を最大限に活用し、職場全体の安全意識を高めるための「安全週間7日間チャレンジ」をご提案します。
7月1日(火):安全週間のキックオフ!トップメッセージと「なぜ安全が大切か」の再確認
- 実施項目例:
- 経営トップによる安全宣言の朝礼での発信: 「多様な仲間と 築く安全 未来の職場」のスローガンを引用し、トップ自らが安全への強い決意を表明。
- 安全目標の共有と従業員への呼びかけ: 今年度の安全目標(例:転倒災害ゼロ、ヒヤリハット報告件数〇件増加など)を改めて共有し、一人ひとりの意識付けを促す。
- 安全衛生委員会の設置・見直し: 委員会が形骸化していないか確認し、安全衛生委員会が中心となって安全週間を盛り上げることを確認。
- 濵口の想い: 週の始まりに、トップが明確なメッセージを出すことで、従業員は「会社が本気で安全に取り組んでいる」と感じ、行動への意識が高まります。
7月2日(水):危険の見える化!職場内危険源特定とリスクアセスメント再点検の日
- 実施項目例:
- 職場巡視と危険源の特定: 安全衛生委員や管理職、そして一般従業員も交えて、普段見落としがちな危険箇所(例:整理整頓不良、通路の障害物、機械の不安全状態など)をリストアップ。
- リスクアセスメントの見直し: 特定した危険源に対し、リスクアセスメントが適切に行われているか、対策は機能しているかを確認。特に作業手順の変化に対応できているかを確認。
- ヒヤリハット報告の促進: 「こんな小さなことでも?」と思うようなことでも報告してもらう仕組みを再確認し、報告のハードルを下げる。
- 濵口の想い: 危険は「見つける努力」をしなければ見つかりません。従業員一人ひとりが「安全の目」を持つ訓練の機会です。
7月3日(木):コミュニケーション強化!安全に関する対話と意見交換の日
- 実施項目例:
- 「3分間安全ミーティング」の実施: 朝礼や休憩時間など、短い時間でも良いので、安全に関するテーマ(例:熱中症対策、転倒防止、保護具の正しい着用など)についてグループで話し合う。
- 安全標語の募集・掲示: 従業員から安全標語を募集し、優秀作品を職場の目立つ場所に掲示。
- 外国人労働者とのコミュニケーション: 多言語対応の安全掲示物や、簡単なイラストを用いた安全指示など、多様な仲間が理解できる工夫を確認。
- 濵口の想い: 安全は「言った」「聞いた」だけでは伝わりません。互いに意見を交わし、理解を深めることで、より強固な安全文化が育まれます。
7月4日(金):知識と技能の向上!安全衛生教育と訓練の日
- 実施項目例:
- 特定のテーマに関する安全衛生教育の実施: 労働災害事例を基にしたケーススタディや、緊急時の対応訓練(例:消火器の使用方法、AEDの操作確認、避難経路の確認など)を行う。
- 新入社員・配置転換者の安全教育の再確認: 特に経験の浅い従業員に対するOJTやフォローアップ教育が適切に行われているかを確認。
- 保護具の正しい使用方法の再指導: マスク、安全靴、手袋、ヘルメットなど、使用状況に合った保護具の選定と正しい着用方法を指導。
- 濵口の想い: 知識は行動の基盤です。この機会に、最新の安全情報や技術を学び、実践的なスキルを向上させましょう。
7月5日(土):建設現場にも週休二日制を定着
7月6日(日):建設現場にも週休二日制を定着
- 実施項目例:
- 暑い日が続く7月初旬、今年は梅雨入りが早い予想で明けも早くなると言われており、7月初旬には梅雨が明けているかもしれません。毎日暑い屋外作業、ご苦労様です。ゆっくり体を休めてください。
7月7日(月):安全への誓いと感謝!未来へつなぐ安全職場
- 実施項目例:
- 安全への誓い再確認と感謝のメッセージ発信: 経営トップや安全衛生担当者から、従業員一人ひとりの安全への貢献に感謝を述べ、継続的な安全活動への協力を呼びかける。
- 安全標語や改善提案の表彰: 優秀な安全標語や改善提案を行った従業員を表彰し、安全意識向上へのモチベーションを高める。
- 安全衛生委員会の今後の活動計画発表: 安全週間で得た成果を今後の活動にどう活かすかを発表し、継続性を強調する。
- 濵口の想い: 最終日は、一週間の取り組みを締めくくり、今後の安全活動への意欲を新たに、全員で安全な未来を築くための誓いを立てる日です。