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梅雨の晴れ間 ー湿度が上昇しますー

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2025.06.16

 梅雨に入り、雨の日が多くなったのですが、今週は梅雨の中休みになります。

 太平洋高気圧がグーンと張り出し、日本列島を覆うような形になります。熱帯の湿った空気が列島を覆う形になり、真夏のような暑さが続く1週間となる予報が出ています。

 6月1日から熱中症に対する罰則付き規定が変更され、私も顧問先を中心に多くの事業所で『熱中症予防管理者講習』を実施しました。予防管理者の方には、早急に作業員への熱中症教育の実施をお願いします。今回の改正点では、熱中症の重篤化防止が柱になってきます。軽症段階で処置を行うことで、重篤化が防げます。おさらいをしてみます。

 暑くなると、汗をかきます。汗は血液の成分である血漿中の水分が血管から染み出し汗腺を通して肌に出ます。その時に一緒にミネラル分であるナトリウム等も染み出します。血流は通常は20%が脳へ供給されますが、汗をかくときには体表面の血管が拡張し血流を増加させるため、脳への血流が減少します。そのために、熱中症の初期症状として、『めまい』『ふらつき』が発生します。そして、水分と一緒に失われるナトリウム等のミネラル分が減少し、筋肉のけいれん『こむら返り』が発生します。この初期症状段階で、涼しい場所で休憩し、体を冷やし、水分・塩分を補給することで重篤化を防ぐことが出来ます。

 今週は、突然気温が35℃をお超えるように日が続きます。体はまだ暑さに慣れていません。まずは、水分・塩分補給を定期的に実施してください。喉が渇いたから飲むでは遅いと考えてください。定期的に喉が渇いていなくても飲むことが求められます。雨が続いた後の晴天です。湿度が上昇します。WBGT値は湿度が高くなると高くなります。湿度の影響が70%と大きく、気温よりも湿度が大きく影響します。今週1週間は、休憩時間を増やすなどの対応策を講じつつ作業を進めてください。熱中症予防管理者の皆さんは、作業員への声掛け、作業状況を確認し、チームで熱中症予防に努めてください。

 

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