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ヒューマンエラー 5

ヒューマンエラー

2025.06.18


●Rasmussen J.が唱えたSRK(Skill-Ruie-Knowledge)モデルについて紹介する。これは、実際の場面での行動とヒューマンエラーを考えるのに適していると言われる。このモデルによれば、人間の高度は情報入力から行動の出力の間に3つのレベル(スキルベース、ルールベース、知識ベース)の情報処理が実施される。

〇スキルベース

刺激が知覚されるとその刺激に応じた反応が瞬時に行われる。このレベルの行動は無意識にかつ高速に実施され、行動を事細かに調整することは出来ない。

〇ルールベース

 入力された情報の内容に対応し反応が行われる。知覚情報を記憶されているルールに応じて解釈しルールに沿って実行される。その実行が単純で何度も行っている場合、一連の情報処理は自動的に実施されるが、そのルールに不慣れであったり、慎重に行う必要がある場合は、行動は意識的に実施される。

〇知識ベース

 情報処理は、情報が良く分からなかったり、どのようなルールを適用すればいいのかが分からない場合に行われる。意識的に実施され、行動は遅く、不安定であるが、内容は柔軟に調整することが出来る。

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