
ここからは、グジバチ著『心理的安全性』最強の教科書から、心理的安全性について考えます。
グジバチ氏はフルネームピョートル・フェリクス・グジバチ ポーランド主審の実業家です。有名な本に『世界最高のチーム』があります。Googleで人材開発、組織改革、に携わりプロジェクト・アリストテレスにも参加しています。私は、この本を読みここでそれを要約することで、再度本を読み込むことにつながり、個々での要約がパワーポイントへとつながる連鎖を作っています。私が3種類もの定期発行物を作成しているのは、自分の勉強のためであり、それを広げ、資料として未来へつなげるためになります。
●心理的安全性=楽しくやさしい職場 ではない
心理的安全性とは、『メンバーがネガティブなプレッシャーをうけずに自分らしくいられる状態』『お互いに高め合える関係をもって、建設的な意見の対立が奨励されること』とグジバチは定義しています。ネガティブなプレッシャーについては、不当な目標、理不尽な評価、人格否定などになります。「あなたならこの目標は達成できるはずです」とプレッシャーを掛けることを否定していません。

グジバチは心理的安全性の本質について『自分らしく周りの人に接することが出来る』ことと表現しています。間違っていると感じたら対立を恐れないで「自分はそう考えない」とはっきり自分意見を伝えることです。職場では『健全な対立』がある方が心理的安全性はあると言えます。会議で課長はそう言うけど、現場は少し違うだよなと感じても、なかなか言い出せない、こんなこと言ったら後から何を言われるか、ここで言ったら定刻に終わらないよな、なんて感じたことありませんか。
先ずは、自分の意見が言える雰囲気の会議、どのような意見でも積極的に言える雰囲気が大切です。チームの目指す目標は同じです。そのために向かう道が異なれば力が集中できません。皆の意見を聴き、向く方向を同じようにすることがチーム力を発揮するためには重要です。各自の意見を出し合い、方向性を微調整しつつ目標へ向かって進めるために、必要なのが『心理的安全性』になるのです。