最寄り駅までの道中に建設されていた流通センターが、ようやく完成しました。
建物は立派です。新しい施設らしく、見た目もそれなりに整っています。
――が、周りの環境を見ると、言葉を失います。
せっかく植えられた植栽はこの暑さでほとんどが枯れ果て、茶色くなっている中、雑草だけが青々と繁っている。二箇所あるはずの公園も、手入れされず雑草に覆われてしまっている。つまり「見た目だけ整えたけれど、その後は放置」ということです。
これはっきり言えば、管理ができない会社の典型例です。
なぜなら、雑草の放置は「誰も気にしていませんよ」というサインに他ならないからです。
建設現場でも言われる「整理・整頓・清掃」、3Sの基本中の基本。その感受性が低い会社に、何を任せられるでしょうか?
雑草が生い茂ったままでも何とも思わない会社が、果たして中の荷物やシステムをきちんと管理できるでしょうか?
雑草まみれというのは、管理できないことを世の中に自ら宣伝しているようなものです。
施設や企業の本質は、目立たない場所に出ます。
建物の中がピカピカでも、外回りがぐちゃぐちゃなら、それが“本当の姿”です。
危険感受性のない現場が事故を呼ぶように、3S感受性の低い会社は、やがて問題を起こします。
雑草は語ります。「この会社、外だけじゃなく中も同じだよ」と。
――あなたなら、そんな会社に荷物を預けますか?