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🍂立冬 ― 冬の始まりに心と体の準備を

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2025.11.09

 長く厳しかった今年の夏。9月になっても残暑が続き、「今年は秋が来るのか」と思うほどの暑さでした。気象庁の予報でも10月までは高温が続くとされていましたが、予想に反して、秋の訪れは急でした。朝夕は肌寒く、紅葉も一気に進んでいます。季節の移ろいを感じるこの時期、暦の上では11月7日ごろに「立冬(りっとう)」を迎えます。立冬は、冬の始まりを告げる日。暦の上ではこの日から立春の前日までが冬になります。

🍲立冬の食べ物 ― 「冬を乗り切る力を蓄える」

 立冬には「体を温める」「冬に備える」ための食べ物をいただく風習があります。代表的なのは、れんこん、かぼちゃ、こんにゃく、ねぎ、しょうがなどの“温め食材”。これらは昔から、寒さに負けない体を作る知恵として食卓に上ってきました。

 特にれんこんは「穴が開いている=先を見通す」として縁起が良く、かぼちゃは「栄養価が高く保存がきく」ため、冬至に限らずこの時期から食べられていました。また、ねぎやしょうがは体を芯から温める食材として重宝され、風邪予防の意味も込められています。

 地域によっては、立冬に「鍋料理」や「けんちん汁」を食べる習慣もあり、「家族そろって温かいものを囲む」ことそのものが、冬の始まりの儀式でもあります。現代では、“鍋の季節の幕開け”とも言えるでしょう。


🧤冬の準備 ― 安全と健康を守る3つの心得

 冬の始まりは、衣替えや暖房準備だけでなく、「安全と健康の切り替え」の時期でもあります。特に職場や現場では、以下の点に注意して冬支度を進めましょう。

  1. 暖房機器と火気の点検
     石油ストーブや電気ヒーターのフィルター清掃、電源コードの傷みチェックを忘れずに。埃が溜まったまま使用すると発火の原因になります。
  2. 乾燥対策と衛生管理
     湿度30%を下回ると、ウイルスの生存時間が長くなります。加湿器の使用や換気を心がけ、手洗い・うがいを習慣づけましょう。
  3. 衣服と体調の調整
     急な冷え込みで体調を崩しやすくなります。重ね着やインナーの工夫で体を冷やさないようにし、特に朝の冷え込み時は体を温めてから外出・作業を行うことが大切です。

🌕おわりに ― 季節とともに心も整える

 「立冬」は、自然が休息に入る合図です。私たちもこの時期、体を温め、心を落ち着け、ゆっくりと冬を迎える準備を始めたいところです。
長い夏を乗り越えた体をいたわりながら、食と暮らしのリズムを“冬モード”に切り替える。それが、健康にも安全にもつながる第一歩です。

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