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【第1回】令和8年4月、現場の常識が変わる日

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2026.01.18

― 一人親方は「守るべき人」になります ―

「一人親方だから、うちは関係ない」

これまで、現場ではそんな言葉が当たり前のように使われてきました。
しかし、その常識は、令和8年4月1日を境に完全に終わります。

労働安全衛生法の改正によって、一人親方は明確に「法律で守られる存在」になります。
そして元請には、これまで以上に重い責任が課されることになります。

これは単なる制度変更ではありません。
現場の“考え方そのもの”が変わる、大きな転換点です。


■「労働者じゃないから」は通用しなくなる

今回の改正で最も重要なのは、
安全対策の対象が「労働者だけ」ではなくなることです。

これからは、

同じ現場で働く人は、契約形態に関係なく守る

という考え方が、法律そのものになります。

足場、開口部、防護柵、安全装置。
これまで社員だけに向けていた安全対策を、一人親方にも同じように行う義務が生まれます。

事故が起きたときも、

「うちは雇っていないから」

という言い訳は通用しません。
現場を管理している元請が、責任を負う時代になります。


■「場所を支配する者」が責任を持つ

この改正の根底にあるのは、とてもシンプルな考え方です。

同じ場所で、同じ危険にさらされているのに、
契約の違いだけで命の重さが変わっていいはずがない。

現場を管理しているのは誰か。
作業を統括しているのは誰か。

それは元請です。

だから元請が、その現場に立ち入るすべての人の安全に責任を持つ。
これが新しい時代のルールです。


■「慣れているから大丈夫」はもう危険

これからの現場管理で必要なのは、
「誰がやるか」ではなく「何が危ないか」で考えることです。

・この作業にはどんな危険があるのか
・どこまでを元請が整備するのか
・どこからを本人の責任とするのか

これを事前に整理し、共有しておく。
それがリスクアセスメントです。

「ベテランだから大丈夫」
「昔からやってるから問題ない」

そうした属人的な判断は、これからは会社を守ってくれません。


■令和8年4月は、意識改革の締切日

法改正までの時間は、残りわずかです。
しかしこれは、単なる準備期間ではありません。

これまでの「なあなあ」をリセットするための猶予期間です。

安全管理を見直すことは、面倒な作業ではありません。
会社を守り、現場を守り、人の命を守るための投資です。

次回は、公共工事と民間工事の違い、
そして現場実務で必ず問題になる「2ヶ月の壁」について解説します。

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