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四国八十八か所歩き遍路旅 8
高知県は、八十八か所の内二十二か所(二十二寺)と最も少ないのですが、県の大きさは最も大きくお寺の間隔が長いのが特徴です。高知市内のお寺の数も少なく点在しています。四国八十八カ所の霊場を各県別に、徳島県は『発心の道場』、高知県は『修行の道場』、愛媛県は『菩提の道場』、香川県は『涅槃の道場』と言われています。(詳しくはお遍路の知識で・・・)
高知では、札所の間隔が広いため、丸二日歩かなければ次の札所へたどり着かないことがあります。今回は公共交通機関併用でそのあたりをワープ(笑)しました。次回はワープした道のりを歩こうかと思っています。下の写真はお遍路道で未だに残されている渡し船です。高知の種﨑から長浜への渡し船です。浦戸湾の入口なので海の上の渡し船になります。四万十川の河口にある下田の渡しも残っています。
【お遍路の基礎知識 その7】
「発心」「修行」「菩提」「涅槃」は、仏界に入るための「四門思想」に由来しています。
仏教では、お釈迦さまが「東方」で仏道を得る決意(発心)をし、「南方」で修行を行い、「西方」で菩提を得て、「北方」で涅槃した「四門」の儀が伝えられています。
四国4県には、仏道を極める通過門としての道場の意味があり、これらの土地を巡礼することは、すなわち、これから仏の道を歩むことを決意する意味合いがあります。
お遍路の装束のひとつ、「金剛杖」が四角にかたどられているのも、この4つの門を表しているからといわれています。
長い道乗りを、ただひたすら涅槃を目指して歩く。四国お遍路の行程を通じて、心の中の煩悩を捨て去っていきます。(なかなか煩悩は捨てられませんが・・・笑)歩くうちに、歩くことしか考えない、しんどい時に『南無大師遍照金剛』と唱えていることがありました。