四国八十八か所歩き遍路旅 6
下の写真は第二十四番札所最御崎寺への遍路道です。
山の中には、未だに多くの江戸時代からの遍路道が残されています。鬱蒼とした森の中に残された遍路道を白衣と笠を被り歩いていると、江戸時代と同じなんだと感じる時があります。お遍路道にはそのような道がまだまだたくさん残されています。
第二十四番札所最御崎寺の山門です室戸岬の山頂にある最御崎寺に着くとお大師さんが迎えてくれます。お遍路をしていて札所に着いた瞬間が一番落ち着く瞬間です。山門で一礼をして挨拶をし、境内に入り背中の荷を置き、手水、鐘を突き、本堂、大師堂と回るうちに歩いてきた辛さを忘れ、次の札所へ行く気力が湧いてきます。
【お遍路の基礎知識 その6】
・同行二人(どうぎょうににん)
弘法大師がいつも一緒にいてあなたを護ってくれる、と言う意味です。
白衣の背中側には『南無大師遍照金剛 同行二人』と書かれています。
笠にも『同行二人』と、金剛杖にも『同行二人』と書かれています。
金剛杖はあ大師さんの代わりともいわれています。お遍路は一人で歩くのではなく、お大師さんといつも一緒に歩いていることを感じる事です。なかなか難しいですが、ふと感じることがあります。歩いているのではなく歩かされていると・・・
《お遍路と安全》
お遍路道の六割以上は、アスファルト舗装の道になります。その中でも街中の一車線の道路があります。このような道路は排水の関係で蒲鉾状(中央が高く両端は低い)になっています。そのため、道路の端を歩くお遍路さんは、斜めになってしまいます。片側に重心が偏心する状態で歩き続けるため、足への負担が大きくなり、躓く可能性が多くなります。歩く人の事を考えた設計になっていません。歩道がある道路も多くは傾斜しています。歩くお遍路さんを考慮した水平な歩道が欲しいですね。(本質的安全設計)