濵口労働安全コンサルタント

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作業手順書の作り方 2

作業手順書は細かくし過ぎない

 作業手順書は、初心者でも手順書通りに行えば物が作られるために作るものになります。そのため手取り足取り細かいものを作り、がんじがらめになる場合があります。最新の安全の考え方であり、濵口労働安全コンサルタントが推奨するレジリエンスエンジニアリングでは、現場力を重視しその方法として、人間の対応力を伸ばすことに重点を置いています。

 作業手順書についても、作業員の工夫が可能なようにがんじがらめにしないことが大切であるとしています。大きな事故に人がかかわる場合もあれば、人が防ぐ場合もある。事故発生の割合から考えれば、人が防いでいる割合のほうが大きい、ならば、作業手順書についても細かすぎることがないことが要求されます。

 先ほどのコロッケ定食を下ごしらえするときに、油がないことに気が付いたとします。コロッケは油がないとあげることができません。

作業手順書には、コロッケとありましたが、材料が一つ足りないのでそこで終わりになってしまいますが、人はある材料で違う品物を作る能力があります。コロッケの材料からポテトサラダを作り、何もなければ卵かけご飯で夕食を作ることができました。

 人の能力を上げることが、最大の武器になるのです。これからの建設業は多能工の時代になると考えられます。少ない人材で作業を終わらせ、その代償として給与が上がるそのようなシステム作りが必要です。

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