濵口労働安全コンサルタント

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建設現場管理の弱体化

 私の事務所(自宅ですが)から最寄り駅までの間に、準大手建設会社が元請けとして物流センターの工事が2年前から進んでいます。元請け会社さんとは前職時代に一緒に仕事をした経験もある会社なので気に留めていました。

 物流センターの面する市道の拡幅工事をその元請会社が施工することになり、夜間通行止めを伴う工事として、工事看板が掲示されました。内容を見ると21時から翌朝6時まで、最寄り駅の電車の終電は23時まであり、始発は5時からなのになぜ、先ずは元請事務所へ連絡すると、警察も土木事務所にも許可を得ていますとの返答がありました。夜間通行止めは橋梁工事で幾度も経験していましたが、先ず公共交通機関の終電車までは許可が下りません。近くに飲食店があれば閉店までダメなのが普通です。

 最寄の警察署に連絡すると許可しています、何か問題でもありますか的な返答が、仕方なく県警本部に連絡すると、それはダメですね、終電車、バスが終わってからですよ。との返答。しかし、許可事項は所轄警察署長になるため県警本部から取り下げさせることは出来ないとのことでした。仕方なく、少し政治力を使用し時間を変更させました。問題点が理解できない、元請け、警察、土木事務所が偶然重なったから起きる悲劇です。そのまま全面通行止めを実施しているとどうのようになったか、言わずと知れたことですね。工事が止まって、警察、土木事務所へは抗議の電話、メールが山のようにあったことでしょう。

 現在、その元請会社は共同企業体を組み建築工事を施工しています。仮設足場に中桟を入れていなく、安全ネットの代わりにフェンスネットを使用しています。職員に注意してあげたところ、数少ない土木関係の職員で、すぐに理解していました。是正するどころか同じような足場が増えていきます。市土木の職員が上司に相談できなかったようです。
仕方なく、元請け会社へ連絡すると返ってきた返事が、安全担当が随時現場を見回り是正していますでした。夕方にはネットはそのままですが中桟が追加されていました。

 如何でしょうか、準大手建設会社でもこのような対応です。『ありがとうございます』良い指摘を頂きましたと素直に言えない。間違いを認めない、下から意見が言えない。『心理的安全性』が無い典型例です。八重洲ビル鉄骨落下事故について大林組が支保工の強度不足を認めています。大手建設でも間違いはあるのです。間違いを認め、意見を聴く、それができなければ『心理的安全性』のあるチームは作れません。

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