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作業手順書の作り方
マニュアルとは何が違うのかというと、マニュアルは業務全体に渡っての注意事項や作業の流れなどの情報をまとめたものであり、一方手順書は業務の中に含まれる1つの単位作業の手順を記載したものであるということは前回話しました。
では「単位作業」とはどの範囲を指すのか。「夕食をとる」ことを一つの業務として例えてみましょう。「夕食をとる」という業務を達成するには何をすればいいか、考えてみると「夕食のメニューを考える」「買出しをする」「料理を作る」「配膳する」「食べる」「片づけをする」という工程が挙げられます。この中の「料理をする」という工程はさらに「ご飯を炊く」「食材の下ごしらえをする」「主菜を作る」「副菜を作る」「味噌汁を作る」「盛り付けをする」という作業に分けられます。この「ご飯を炊く」「食材の下ごしらえをする」といった項目が「単位作業」にあたります。
マニュアルの場合は「夕食のメニューを考える」段階から「片づけをする」までの一通りの流れを作業者に伝えるために作られますが、手順書では「ご飯を炊く」「食材の下ごしらえをする」といった単位作業を個別に抽出して作成します。「ご飯を炊く」という単位作業には「お米を計る」「お米を洗う」といった手順があり、道具として「炊飯器」を使用します。そういった一連の手順や使う道具などの情報を確認できるようまとめたものが手順書というわけです。