安全教育を行いました!
顧問先からの要望で、先週土曜日に安全教育(特別教育)を実施しました。
振動工具従事者教育では、日振動暴露量 A(8)の計算について特に詳しく教育を実施しました。
振動工具の場合、曝露される時間の長さが蓄積されることにより健康障害の発症へとつながします。つい最近ですが、現場安全パトロールで、元請職員が斫り工の休憩が多くて作業が進みませんと話してきました。振動工具の作業計画の理解不足から来る話です。斫り作業について簡単に説明しました。振動工具の中でも斫作業に使用するコンクリートブレーカーは連続作業が厳しく規制されています。連続作業10分となったいます。そのため、斫り工は二人で交互に作業を行いながら、斫り殻の片付けを行いつつ作業を行っていました。使用する機械での作業時間について確認すると約2時間との話でした。
さすが斫り工です、振動工具の知識をシッカリ持っていました。自分自身の健康のため当たり前かも知れませんが、流石です。話していると、大手建設会社でも理解不足からもっと作業す量にせかされることもあるとの話でした。なかなか、振動工具についての暴露時間の重要性は広まっていません。
今回の教育では、モノグラムを用いた簡易的に作業時間を求める方法、ルート計算が必要になりますが、複数の振動工具を使用する場合の日振動暴露量の計算について教育を実施しました。他の人の教育を見たことが無いためどこまで教えているかが分かりませんが、テキストには2ページ程度に書かれている処になりますが、振動工具は知識だけでは健康障害を予防できません。作業計画を立案するため、一種類の機械ではノモグラムから作業時間を出すことが簡易的ですがルート計算も必要でなくすぐに出すことが可能ですが、複数の機械を使用する場合は、各機械の3軸合成値の合成など少し難しくなります。しかし、この計算を覚えなければ作業に生かません。
受講生は真剣にホワイトボードに私が書く計算を見ていました。作業時間を変化させて計算したり、実際に必要な計算を丁寧に教えました。振動工具従事者教育の実施を考えておられる場合は、安全を科学するコンサルタントである私に一声かけてください。