大阪大学大学院人間科学研究科 公聴会に行ってきました。
2019年大阪大学大学院人間科学研究科安全行動学に入学した3名、学部生から大学院生に1名、そして私と一緒に社会人院生として入学した友人、その友人が仕事をつづけながら5年目に卒業を迎えます。
私の場合は退職し大学院生を主体に仕事を行っていましたが、彼は入学後に和歌山へ転勤など仕事中心に大学院生を続けていました。2019年の前期は心理学実験の講義があり会う機会も多くありましたが、コロナ禍ではオンラインでの参加が多くなり、会う機会が少なくなり、メールでの連絡になっていました。
彼の修士論文は、予期後悔を用いた研究でした。後悔とは「もっと勉強すればよかった」「あの一言を言わなかったら」……人生は後悔の連続である。後悔は嫌な感情で、後々まで尾を曳く。できれば後悔しないで生きたい。しかし一方で、自分の思考や行動を変えるきっかけとなり、人生の糧ともなる。やらないで後悔するのとやって後悔するのとどちらがマシか、後悔とうまく付き合うにはどうすればよいのかなど、効果的な意思決定と対処法となります。
この後悔を学習に応用するための基礎研究です。勤務している会社の社員からアンケート調査を行うなど、社会人からデータをtることにより、今後の学習への応用が行いやすくなっています。
公聴会の後で、彼と博士課程を卒業する彼と同じ会社の研究員の彼女と3人でランチをしながら、大学院での勉強の大切さを話し合いました。門戸は開けれていますが、なかなか大学院で勉強するという人は多くありません。しかし、ここでの勉強は今後に大きく影響するであろうことは3人共に一致していました。安全コンサルタントとして教える立場にある者であり、学術論文等の最新研究を学び、経験と融合させることが出来るのは、学んだ成果です。多く人は経験からの話になりますが、論文を読むことで新しい安全、心理学からの考え方を経験に交えることが出来ます。
今後も、大学院での学びを続け、新しい安全を科学的に伝えたいと思います。