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リスクティキングについて
今年は、ヒューマンエラーを1年を通して取り上げています。安全通信、心理学教室にコラムとして記載しています。多くのヒューマンエラーに関する論文について、研究者目線でなく一般社会人目線で紹介しつつ、自分の復習としています。
ヒューマンエラーは人間であれば誰にでも起こりうるエラーです。そのエラー(行動)はレヴィンの場の理論B=f(P,E)で表さすことが出来ます。B(Behavior 行動)、P(Parson 人)、E(Environment 環境)になります。今回取り上げているリスクティキングはPヒューマンファクターに当たります。人間要因です。
建設現場で、フルハーネス安全帯の着用は当たり前のようにされていますが、墜落事故、転落事故は無くなりません。フルハーネス安全帯を使用していれば、落下してもランヤードで吊り下げられる状態にあるはずが、落下し重大な事故になります。
なぜ人はフルハーネス安全帯を使用しないのか、その多くはリスクティキングが関係するのではないかと考えます。私は落ちない、フルハーネスを使用しない方が作業がスムーズに進む、などベネフィットが上回り、フルハーネス安全帯を使用しないのです。
このような人たちにフルハーネス安全帯を使用させる手立ては・・・今回はここまで、今、安全講演会の資料として『ヒューマンエラー』を取り上げ、リスクティキングについて考えをまとめているところです。ここには、講演会が終わってからにいたします。