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ヒートショックについて、高齢者だけでなく若者も注意を
先日、中山美穂さんが急激な温度変化によるヒートショックが原因と見られる事故で亡くなられました。このニュースは、高齢者だけでなく、若者もヒートショックに注意を払う必要があることを改めて教えてくれます。ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧が大きく変動し、心臓や血管に負担がかかる現象です。以下では、特に高齢者だけでなく、若い方々にも向けた注意点を含めて解説します。
ヒートショックは誰にでも起こり得る
ヒートショックは、高齢者や持病のある方に多く見られますが、以下のような状況では若者でも注意が必要です。
- 体調不良時
若者でも風邪や疲労がたまっているときは、血圧や体温調節が不安定になりやすく、ヒートショックのリスクが高まります。 - 飲酒後の入浴
飲酒は血圧を下げ、さらに湯船に浸かることで急激に血圧が変動し、失神や心停止を引き起こす可能性があります。 - スポーツ後の入浴
激しい運動後、体温が急に上昇または下降する際にも血圧の変化が大きくなり、ヒートショックが起こりやすくなります。 - 冬季特有の環境
寒い時期の入浴やトイレでの温度差は、若年層であっても自律神経の働きを乱し、体に大きな負担をかけます。
若者も含めたヒートショックの対策
1. 入浴前の準備
- 脱衣所や浴室を事前に暖房で温め、温度差を小さくする。若者も「寒さくらい大丈夫」と油断せずに対策を行いましょう。
- 湯温を41℃以下に設定し、短時間の入浴を心がける。長湯はどの世代にも危険です。
2. 飲酒後や運動後の注意
- 飲酒後すぐの入浴は避ける。アルコールが体内に残っている状態では、心臓や血管に負担がかかります。
- 運動後は十分な水分補給とクールダウンを行い、心拍や体温が安定してから入浴するようにしましょう。
3. 水分補給を心がける
- 特に冬場は脱水症状に気づきにくく、血液がドロドロになりやすいため、入浴前後にコップ一杯の水を飲む習慣をつけましょう。
4. 家族間での声掛け
- 一人暮らしの若者も、長時間の入浴や体調不良時の入浴を避けるよう自分で意識することが大切です。家族と暮らしている場合は、お互いに声を掛け合う習慣をつけましょう。
まとめ
ヒートショックは高齢者や持病のある方に多いと思われがちですが、実は若者も注意が必要です。特に飲酒後や運動後の入浴、冬場の温度差が大きい環境では、若い世代でもリスクを軽視しないようにしてください。ちょっとした心がけが、命を守る大きな一歩になります。
濱口労働安全コンサルタント事務所では、日常生活に役立つ安全情報を提供しています。ヒートショック予防の具体的なご相談があれば、ぜひお問い合わせください。