濵口労働安全コンサルタント

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こぼれ話:型枠の滑りやすさと安全対策

冬場、滑りやすいのは敷き鉄板だけではありません。型枠の上も特に危険な場所の一つです。型枠の表面はコンクリートの剥離を防ぐために塗装が施されており、これが凍結すると敷き鉄板以上に滑りやすくなります。霜が少し残っているだけでも、まるでスケートリンクのようにツルツルです。

このような状況では、「中途半端」な対応はかえって危険を増します。以下のポイントを意識し、確実な対策を取ることが重要です。

  1. 環境を整える
     陽が当たる時間帯まで作業を待つのが理想的ですが、待てない場合はドライワイパーや除雪用具で通路を完全に確保しましょう。部分的にだけ霜を取り除くのは、事故の元です。
  2. 作業時の慎重な行動
     型枠を扱う床板工事の際には、特に足元に注意しましょう。作業員同士で声を掛け合い、滑りやすい箇所を共有することが大切です。
  3. 適切な装備の使用
     滑り止めのある靴やスパイク付きの靴カバーを着用し、安全な歩行を心がけましょう。

型枠の上での滑り事故は、「大丈夫だろう」という油断から発生することが多いです。慎重な行動と確実な対策で、冬場の作業を安全に進めていきましょう。

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