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令和6年度「Stop!熱中症 クールワークキャンペーン」

厚生労働省より、令和6年度「Stop!熱中症 クールワークキャンペーン」の実施について省令が発出されました。

 職場における熟中症予防対策については、令和3年4月20日付け基発0420第3号「職場における熱中症予防基本対策要綱の策定について」に基づく姑策をはじめとして、毎年重点事項を示して、その予防対策に取り組んできたところです。また、平成29年からは「STOP I熱中症 クールワークキャンペーン」を実施し、各災防団体等と連携して熱中症予防対策に取り組んできたところです。
 昨年1年間の職場における熱中症の発生状況(1月H日現在の速報値。別紙参照)を見ると、死亡を含む休業4日以上の死傷者数は1,045人、うち死亡者数は28人となっています。業種別にみると、死傷者数については、建設業202件、製造業220件となっており、全体の約4割が建設業と製造業で発生しています。また、死亡者数は、建設業が最も多く(製造業、警備業及び農業が同数で続き、多くの事例で暑さ指数(WBGT)を把握せず、熱中症予防のための労働衛生教育を行つていなかった。また、糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病や所見を有している事例も見られ、その多くは医師等の意見を踏まえた配慮がなされていなかった事例等も見られています。

令和6年「STOP I熱中症 クールワークキャンペーン」実施要綱
令和6年2月27日常J定
1 趣旨
 夏季を中心に熱中症の発生が相次ぐ中、職場においても例年、熱中症が多数発生しており、重篤化して死亡に至る事例も後を絶たない状況にあることから、業界、事業場ごとに、熱中症予防対策に取り組んでいるところである。昨年までの「STOP I熱中症 クールワークキャンペーン」においても、労働災害防止団体や関係省庁とも連携し、職場における熱中症の予防に取り組んできた。
 昨年1年間の職場における熱中症の発生状況を見ると、死亡を含む休業4日以上の死傷者1,045人、うち死亡者は28人となっている。業種別にみると、死傷者数については、建設業202件、製造業220件となつており、全体の約4割がこれら2うの業種で発生している。また、死亡者数は、建設業が最も多く、製造業、警備業及び農業が同数で続き、多くの事例で暑さ指数(WBGT)を把握せず、熱中症予防のための労働衛生教育の実施を確認出来なかった。また、糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病を有している事例も見られ、その多くは医師等の意見を踏まえた配慮がなされていなかった。
 このため、本キャンペーンを通じ、すべての職場において、「職場における熱中症予防基本対策要綱」(令和3年4月20日付け基発0420第3号)に基づく基本的な熱中症予防姑策を講ずるよう広く呼びかけるとともに、期間中、事業者は①暑さ指数(WBGT)の把握とその値に応じた熱中症予防対策を実施すること、②作業を管理する者及び労働者に対してあらかじめ労働衛生教育を行うこと、③糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病を有する者に対して医師等の意見を踏まえた配慮をおこなうことなど、重点的な紺策の徹底を図る。
2 期間
令和6年5月1日から9月30日までとする。
なお、令和6年4月を準備期間とし、令和6年7月を重点取組期間とする

以上が厚生労働省から発表された原文になります。

 濵口労働安全コンサルタント事務所では、毎月配布している安全教育資料令和6年5月において『熱中症』を取り上げる予定です。今回は、日本で出されている熱中症論文から最新データを皆様にお届けしたいと考えています。AVA血管など新しい熱中症対策についてお知らせします。その資料整理として、毎週発行している『衛生瓦版』で熱中症を取り上げます。   

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