濵口労働安全コンサルタント

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こぼれ話:節分と安全管理の節目

節分はもともと立春・立夏・立秋・立冬の前日を指し、年に4回訪れるものでしたが、日本では特に春の節分が重要視されてきました。これは、立春が旧暦で一年の始まりを象徴する重要な節目であったこと、農耕社会における春の特別な位置づけ、そして邪気を払う「追儺(ついな)」の儀式が春の節分に集中して行われるようになったことが理由です。

春の節分が「新しい年の始まり」「邪気払い」「準備の節目」として重視されてきた背景は、現場での安全管理にも通じるものがあります。この行事に込められた意味を安全意識に結びつけて考えてみましょう。

1. 「邪気払い」とリスクの排除

節分の豆まきは、「鬼は外、福は内」と唱えながら邪気を払う行為です。これを現場に置き換えれば、日常的な危険要因の洗い出しやリスクの排除が同じような意味を持ちます。たとえば、危険箇所の点検、不適切な作業手順の見直し、不備のある設備の改善など、「邪気払い」を意識して職場環境を整えましょう。

2. 「一年の始まり」と計画的な安全対策

立春が一年の始まりを象徴するように、安全管理にも節目を設けることが大切です。節分を機に、新年度の安全目標を設定したり、教育や訓練計画を見直すのはいかがでしょうか?計画的な安全対策は、無事故の一年を迎えるための第一歩です。

3. 「農耕準備」と安全管理の準備

春は農耕の準備が始まる季節であり、節分はその準備期間の節目として機能してきました。現場においても、作業開始前の準備が事故防止に直結します。安全具の点検、作業員への周知徹底、危険予知活動(KY活動)など、作業前の準備を怠らない習慣を大切にしましょう。

節分を安全意識の節目に

節分は単なる行事ではなく、「これからの一年をどう迎えるか」を考える重要な節目です。現場の安全管理でも、節分をきっかけに改めてリスクの見直しを行い、新しい目標を立ててみてはいかがでしょうか?

邪気を払い、無事故・無災害の「福」を呼び込むために、節分の精神を現場の安全活動に活かしましょう。今年も安全第一で過ごせるよう、全員で力を合わせて取り組んでいきましょう。

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