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アナログ
ポール測量の実習で講師を行ってきました。光波測量、ドローン測量と機器の進歩でアナログなポール測量なんて・・・と考えがちです。しかし、電力が喪失し充電できない、でも待ったないしで復旧作業に取り掛かる必要がある。アナログを知っていることは非常に大切です。
大学生時代の測量は、すべてがアナログでしたトランシットもバーニア読みです。脚もすべて木製を使用していますた。アナログの測量では電気を使用することはありません。今回のポール測量は基本中の基本のような測量です。
測量した断面を図面に落とすのも、すべて手書きです。最初はどのように書くのかも教えないで、各自で考えながら作図を進めました。1班4人で書き終わった図を合わせてもらいます。なかなか、ぴったりと合いません。数値は同じものを使用しているのに・・・測点間の単距離ごとに数値を書き入れることで誤差が誤差を呼びます。基準線の使い方、追加距離での書き方などを指導すると、一つの断面を書くのに1時間もかかっていたのが、3断面を1時間で書き終わるようになりました。
アナログの方法を覚えることで、デジタルに応用できる力が養えるようです。アナログが大切だと感じた講習会でした。基礎力の大切さが若者に伝わったと思います。