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　全国安全週間は、昭和３年に初めて実施されて以来、「人命尊重」という基本理念の
下、「産業界での自主的な労働災害防止活動を推進し、広く一般の安全意識の高揚と安
全活動の定着を図ること」を目的に、一度も中断することなく続けられ、今年で97 回
目を迎えます。

　令和５年の労働災害については、死亡災害は集計開始以降最少となった前年を下回る見込みですが、休業４日以上の死傷災害は前年同期よりも増加傾向にあり、過去20 年で最多となった令和４年を上回る見込みです。平成21 年以降、死傷者数が増加に転じてから続く増加傾向に歯止めがかからない状態であり、今年度の取り組みがカギになります。
特に、転倒や腰痛といった労働者の作業行動に起因する死傷災害が増加し続けてお
り、死亡災害については墜落・転落などによる災害が依然として後を絶たない状況に
あります。

　令和６年度の全国安全週間は、以下のスローガンの下で取り組みます。
『危険に気付くあなたの目 そして摘み取る危険の芽 みんなで築く職場の安全』

　今年は、７月１日が月曜日になります。安全週間を始めるにあたり、安全の一週間として準備月間である、今日６月１日から３０日までに、安全週間の準備をしましょう。
安全は日々の積み重ねですが、全国安全週間では、みんなで再度安全を見直し、取り組みへの決意を高めましょう。死傷災害増加に『待った！』を掛ける安全週間です。