濵口労働安全コンサルタント

ブログBlog

内発的動議付け

 12月28日に神戸市専門家派遣で指導を行っている鉄工所へ指導に行ってきました。従業員数名の町工場です。社長の娘さんが後継者として安全に力を入れられており、その一環として神戸市専門家派遣事業を使用し安全の専門家として派遣されています。

 来年のオープンファクトリーへ向けて、工場内の整理整頓を行いました。私が先頭に立ち工場内の大片付けです。工場にはベトナム人実習生が一人おられます。今回は私がポケトークを使用し作業内容を伝えながら片付けを開始しました。埃が立つので水を撒きながら掃除をします。ここで彼から質問がありました。「このままでも仕事は出来るのになぜ掃除するのですか」基本的な質問です。「整理整頓清掃は安全の基本なの、掃除しないで汚れたままと綺麗なのではどっちがイイと思う」「綺麗がいい」こんな会話をしながら、資材を整理整頓しながら清掃を続けました。

 最初は、指示を待っていた彼が私が掃除する場所だけ指示をすると、「ここはこれでいいですか」「この棚は掃除機で掃除します」など積極的に始めました。次期社長も掃除に加わり工場の通路と資材搬入場所の掃除が終わりました。当初、ベトナム人実習生の彼は私からの指示で行う外発的動機づけから整理整頓を行っていましたが、次第に片付けることの意味が分かり、綺麗になっていく工場を見ることで自分の行っている作業の重要性に気づき、最後には内発的動機づけがから整理整頓を行うようになりました。僅かな時間ですが、行う事の意味を知る事の重要性、内発的動機づけの強さが目に見える好事例でした。

 

 

お問い合わせはこちら
メール会員申し込みはこちら