濵口労働安全コンサルタント

ブログBlog

安全教育(振動工具従事者教育)を行って来ました

 振動工具従事者教育を実施してきました。受講生は9名と少なかったのですが、午後からの眠くなる時間帯に一人も寝ることなく講義が進められました。

 私の講義の特徴は、練習問題にあります。振動障害について、振動工具について,テキストに従って教育を行いますが、振動障害を予防しつつ作業を行うためには、使用工具の3軸合成値を知ること、日振動ばく露量A(8)を計算でノモグラムで知ることにあります。

 日振動ばく露量A(8)は、対策値である2.5m/s² では作業時間が短く限定されることから限界値である5.0m/s² を必ず超えないことが求められます。講義では、この日振動ばく露量A(8)を求める方法として、まずは、ノモグラムの使い方を学びます。

 ノモグラムは厚生労働省のホームページから入手することが可能なことを前置きし、使用している振動工具の3軸合成値(工具本体に明示、取扱説明書、製造メーカーのホームページで入手する)及び日振動ばく露量A(8)を限界値である5.0m/s²に設定する。それぞれ3軸合成値、日振動ばく露量A(8)の線上にある数値上に印を入れそれを結び伸ばすことで、振動ばく露時間の線と交差したところの数値を読むことでばく露時間が出ます。対数のグラフのためもあり読む人の主観でズレは生じますが簡単に求めることが可能になります。

 その他、計算による求め方、工具が複数種類使用する場合の日振動ばく露量A(8)の求め方を練習問題を使用し講義を進めました。受講生の皆さんが真摯に取り組まれている姿を見ると講師は力が入ります。楽しい4時間でした。たまにはこのような講師もいいものです。

 現在講師は、顧問会社の関係者のみ承っています。今回は、コンサルタント会からのたっての依頼でした。

お問い合わせはこちら
メール会員申し込みはこちら