濵口労働安全コンサルタント

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測量研修講師を行って来ました!

 労働安全コンサルタントの傍ら、知り合いからの依頼で測量を教える講師を5年前から年に数回行っています。建設会社に入社した新人研修として、建設業に就職する前の教育として、測量を教えています。新入社員にはレベルと光波測距儀の据付方から基本的な使用方法について、入職希望者には測量の原点である歩測、レベル測量(器高式)について。今回は入職希望者への教育を実施しました。

 建設業は現在人手不足が最も顕著に表れている業界です。新しく他業界より建設業へ入職を希望する人を対象に、建設技能を一カ月間教える講習が全国各地で実施されています。その中の測量を2日間教える講師を行って来ました。平均年齢は40歳を超える方々ですが、大変やる気がある方が多く、教える方にも力が入ってきます。全くの素人の方に測量を教えるのは大変難しく、ポイントを絞りこれだけは覚えて欲しいところをとことん教えます。

 レベルの据付では、高さの調整ネジの調整の仕方について、ネジ2個の方向にレベル本体を平行に配置し、ネジ2個は内内、外外と回す感覚は同様になるように回し、水平方向を合し、次に残りのネジで垂直方向を合わせる。この基本を徹底的にたたき込みました。ついつい、一つのネジを回したくなるのですが、横から『二個、一』と声を掛け、基本に忠実に行うことの重要性を教えてきました。

 もう一つ、レベルの記帳方法、バックサイト(後視)とフォアサイト(前視)の使い方です。レベルを据え、機械に高さを持たせるために見るのがバックサイト、高さを持たない点に高さを与えるのがフォアサイトであることを、これも徹底的に教えてきました。

 全くの素人の方々に、短期間で測量を教える難しさは毎回感じます。これだけは覚えて欲しい点を分かりやすく教えるのが講師としての役目であり、私がホワイトボードに書いた図を写メに撮ってもいいですかと聞かれると、学ぶ大切さ、教える喜びを感じます。

 

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