2025年を迎えて:時代の変化に対応するために
新しい年が始まりました。今年もよろしくお願いいたします。
この時期になると、多くの方が年賀状や年始の挨拶を通じて新年のご挨拶を交わします。しかし、ここ数年でその風景も大きく変わりました。かつては紙の年賀状が主流でしたが、今ではメールやSNSで挨拶を済ませる人も増えています。こうした変化を見ると、私たちは時代の移り変わりを実感せずにはいられません。
ダーウィンの言葉に、「生き残るのは最も強い者ではなく、変化に適応できる者である」というものがあります。この言葉は、現代社会のさまざまな場面で深く響くものです。特に中小企業においては、時代の流れに適応し続けることが企業の存続や発展の鍵となります。
時代の変化と安全管理
例えば、職場の安全管理も時代とともに変化しています。
数十年前は、従業員の安全を守るための取り組みが「経験」や「感覚」に頼ることが多かったですが、現在ではデータやテクノロジーを活用することが求められています。
これには以下のような具体例があります:
- 作業員の安全教育:従来の座学だけでなく、VR(仮想現実)を活用した実践的な教育が普及しつつあります。
- 危険箇所の見える化:AIを使った危険予測システムが導入され、事故発生リスクを事前に把握する企業も増えています。
これらの新しい技術に対応するには、従業員一人ひとりが新しい知識を身につける必要があります。
2025年の目標は「教育」
そこで、今年の目標として掲げたいのが「教育」です。
「教育」と聞くと、大掛かりな研修や講座を思い浮かべるかもしれませんが、まずは日々の小さな学びを積み重ねることが大切です。たとえば:
- 安全通信:毎週短いメッセージで安全に関する情報を共有する。
- 現場での指差呼称:単純なように見えても、意識的に続けることで事故を減らす効果があります。
- 日常の振り返り:1日の終わりに、何が良かったか、何を改善すべきかを話し合う場を設ける。
これらは中小企業でも簡単に取り入れられる具体的な取り組みです。
濵口労働安全コンサルタント事務所では、今まで、毎月安全教育資料(A4判 10枚程度)を作成し顧問会社へ配布していました。今年度からは、安全の基本として新人教育資料(日本語・ベトナム語・インドネシア語)及び土木施工管理技士1級試験対策教材(私の経験を含めてテキストとテスト)そして構造力学を学ぶ『やさしい構造力学』を始めました。
終わりに
2025年も、時代の変化に対応しつつ、従業員が安心して働ける職場をつくるために、共に学び、共に成長していきましょう。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。