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■ 川崎JFEアンローダー解体事故から考える

ブログ

2026.04.18

―「なぜ危険を残したまま作業したのか」―

■ まず事実として確認されていること

2026年4月7日、神奈川県川崎市の
JFEスチール 東日本製鉄所(京浜地区)において、アンローダークレーンの解体工事中に重大災害が発生した。

公表資料によると、設備の一部である約400トンの円柱状のおもりが落下し、その上部で作業していた作業員らが約35メートル転落した。

この事故により、複数の死傷者が発生し、現在も原因については関係機関による調査が続いている。

なお、本工事は東亜建設工業 が元請として実施していた。

■ 私が最も疑問に感じた点

今回の事故で、どうしても引っかかる点があります。

それは

👉 なぜ400トンもの錘を取り外さずに解体を進めたのか

という点です。

■ リスクアセスメントの基本に立ち返る

リスクアセスメントにおいて、最初に見るべきものは何か。

それは非常にシンプルです。

  • 高さ
  • 重さ

この2つです。

今回の事故は

  • 約35メートルという高さ
  • 約400トンという重量

👉 最も基本的で、最も危険なハザードが揃っている状態

でした。

■ 「取り除けるリスクを残したまま作業していないか」

安全の基本原則は

👉 危険は可能な限り取り除く

です。

つまり今回のケースで言えば

  • 錘を先に降ろす
  • 高さを下げる
  • エネルギーを減らす

という方向が、本来の考え方です。

しかし現実には

👉 最大の危険源である「重さ」と「高さ」を残したまま作業が行われた可能性

があります。

ここに、大きな違和感を感じます。

■ もう一つの大きな違和感

今回の事故では、公表情報の中に

👉 錘の上部で作業が行われていたこと
👉 その中に破砕用の重機が含まれていたこと

が示されています。

ここにも、強い違和感を覚えます。


■ リスクが「重なっている」状態

この状況を整理すると

  • 約35メートルの高所
  • 約400トンの錘
  • その上での作業
  • さらに重機の搭載

👉 複数の重大リスクが同時に存在している状態

です。


■ 重機がもたらすリスク

重機が関与することで、さらにリスクは増加します。

  • 自重による荷重増加
  • 作業時の振動
  • 不均一な荷重分布

これらはすべて

👉 構造のバランスに影響を与える要素

です。


■ 「危険を減らす」どころか「増えていないか」

本来、リスクアセスメントの考え方は

👉 危険を減らす
👉 エネルギーを下げる

方向に働くべきです。

しかし今回の状況は

👉 危険源が積み重なっているように見える

という点で、非常に不可解です。


■ 現時点では断定できないが

もちろん、

  • なぜそのような作業手順となったのか
  • 重機を使用した理由
  • 錘の状態や支持条件

これらはまだ明らかになっていません。

したがって原因を断定することはできません。


■ それでも残る問い

それでも、どうしても残る疑問があります。

👉 なぜ危険を減らす方向ではなく、増やす方向の作業となったのか

■ 工法提案と元請の責任

報道では、今回の工法は

👉 協力会社からの提案を採用したとされています。

しかし、ここで極めて重要な点があります。

それは

👉 施工計画を作成し、リスクアセスメントを実施する責任は元請にある

ということです。

たとえ協力会社から提案があったとしても

  • 採用するかどうかを決めるのは元請
  • 安全性を担保するのも元請

です。


■ 発表の仕方に感じる違和感

今回の発表の中で

「協力会社の提案を採用した」という表現が出てきています。

しかし、この表現は

👉 責任の所在をぼかしているように見える

という印象を持たざるを得ません。

私であれば、このような状況で

👉「提案を採用した」という言い方はしません

なぜなら

👉 最終責任は元請が負うべきものだからです


■ 安全意識はどこに現れるのか

安全意識というのは

  • ヘルメットを被ること
  • KYを行うこと

ではなく

👉 危険をどう扱うかの判断

に現れます。

今回の事故は

  • 危険を認識していたのか
  • 認識していたのに残したのか
  • あるいは過小評価していたのか

その点が、今後明らかになっていくはずです。


■ 今後を待つしかないが

現時点では

👉 具体的な解体手順
👉 支持方法
👉 作業手順の詳細

は公表されていません。

したがって、原因を断定することはできません。

しかし

👉 「なぜ最大の危険源を残したのか」

この問いは、今後の調査で必ず向き合うべきものです。


■ 最後に

今回の事故は、決して特殊な話ではありません。

現場では日常的に

  • 重いもの
  • 高い場所

を扱っています。

だからこそ重要なのは

👉 危険に慣れないこと

そして

👉 取り除ける危険は、必ず取り除くこと

です。

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