
安全コンサルタントとして活動し、今年で8年目を迎えます。
これまで私は、建設業や製造業を中心に、現場の安全衛生管理、リスクアセスメント、安全教育、化学物質管理、心理学を活用した安全指導などに取り組んできました。
その中で強く感じているのは、安全コンサルタントという仕事は、資格を取って終わりではなく、常に学び続け、現場に合わせて自分の指導方法を磨き続ける仕事であるということです。
今年1月、労働安全衛生コンサルタント会兵庫支部において、私のこれまでのコンサルタント活動について講演する機会をいただきました。
その講演では、私がどのように顧問先を増やしてきたのか、どのように安全教育を組み立てているのか、また、心理学を安全指導にどのように活用しているのかについてお話ししました。
その内容を聞かれた方から、
「コンサルタント活動について指南してほしい」
という要請をいただきました。
そこで、まずは濵口労働安全コンサルタント事務所のメール会員になっていただき、会員限定の研修会として、2か月に1回の勉強会を3月からスタートさせました。
目次
少人数だからこそできる、実践型の勉強会
この勉強会は、大人数の講習会ではありません。
以前からメール会員であったコンサルタントを含め、参加者は3名。
私を含めて4名で、レンタル会議室を利用し、3時間じっくりと学ぶ形式で行っています。
少人数だからこそ、一人ひとりの考え方や課題に向き合うことができます。
単に知識を伝えるだけではなく、実際に各自が考え、発表し、それに対して意見を出し合うことができます。
安全コンサルタントの仕事は、教科書の知識だけでは成り立ちません。
現場を理解する力、相手に伝える力、資料を作る力、そして何より、自分がどのようなコンサルタントを目指すのかという軸が必要です。
そのため、この勉強会では、単なる座学ではなく、実践を重視しています。
第2回目からは「宿題」と「発表」を取り入れました
今回の第2回目からは、参加者に宿題を出し、それに対して各人が報告し、私が講評する形式で進めました。
これは、私が非常に大切にしている学び方です。
話を聞くだけでは、理解したつもりで終わってしまいます。
しかし、自分で考え、資料を作り、人前で話すことで、初めて自分の理解の浅い部分や、伝え方の課題が見えてきます。
安全教育も同じです。
一方的に説明するだけでは、現場の人にはなかなか伝わりません。
相手に伝わる言葉にすること、具体例を入れること、聞く人が「自分の現場でも関係がある」と思えるように話すことが必要です。
今回の研修会では、それぞれが宿題に取り組み、その内容を発表しました。
その発表に対して、良かった点、改善すべき点、今後さらに深めるべき点を講評しました。
このような形式を続けることで、参加者自身が少しずつ「自分の言葉」で安全を語れるようになることを目指しています。
NotebookLMの活用も進んでいます
第1回目の勉強会では、NotebookLMの使い方について教育しました。
NotebookLMは、資料を読み込み、内容を整理したり、要約したり、質問に答えたりすることができる非常に便利なツールです。
安全コンサルタントにとって、法令資料、行政資料、災害事例、教育資料などを読み解く力は欠かせません。
しかし、膨大な資料をすべて一人で読み込み、整理するには大変な時間がかかります。
そこでAIをうまく活用することで、資料作成や情報整理の効率を大きく高めることができます。
もちろん、AIが出した内容をそのまま使うことはできません。
最終的には、コンサルタント自身が内容を確認し、現場に合うように判断し、責任を持って発信する必要があります。
今回、参加者全員がNotebookLMについてかなり勉強し、実際に使えるようになっていました。
これは非常に大きな成果です。
新しい技術を避けるのではなく、自分の仕事にどう活用するかを考える。
これからの安全コンサルタントには、その姿勢も必要になると感じています。
目標は「各自が目指すコンサルタント像」を作ること
この勉強会の大きな目標は、単に知識を増やすことではありません。
最終的には、参加者一人ひとりが、
自分はどのような安全コンサルタントを目指すのか
を明確にすることです。
安全コンサルタントといっても、得意分野は人によって違います。
建設業に強い人、製造業に強い人、衛生管理に強い人、機械安全に詳しい人、化学物質管理に詳しい人、教育に力を入れたい人など、さまざまです。
大切なのは、誰かの真似をすることではありません。
自分の経験、自分の強み、自分の関心を整理し、それを社会や事業者の役に立つ形に育てていくことです。
私は、自分の経験を伝えることはできます。
しかし、参加者が私と同じコンサルタントになる必要はありません。
それぞれが、自分らしいコンサルタント像を作り、現場や企業に対して価値を提供できるようになること。
それが、この勉強会の本当の目的です。
私の経験を、次の世代へ伝えていきたい
今後の勉強会では、講演用資料の作成方法、発表の仕方、研修会の組み立て方、顧問先への提案方法、情報発信の方法などについても取り上げていく予定です。
私自身、これまでの8年間で多くの失敗もしてきました。
うまくいったことばかりではありません。
しかし、その経験の中から、少しずつ自分なりのやり方を作ってきました。
安全教育の資料作成、安全通信の継続発行、心理学を取り入れた安全指導、顧問先への提案、リスクアセスメントの実施、化学物質管理の支援など、実務の中で身につけてきたものがあります。
それらを、これから安全コンサルタントとして活動していく方々に伝えていきたいと考えています。
安全コンサルタントは、現場の安全を支える大切な仕事です。
しかし、その仕事を継続していくためには、知識だけでなく、発信力、説明力、資料作成力、そして人との信頼関係を築く力が必要です。
この勉強会を通じて、参加者がそれぞれの強みを伸ばし、安全コンサルタントとして自信を持って活動できるようになれば、大変うれしく思います。
学び続ける安全コンサルタントでありたい
安全を指導する立場にある者こそ、学び続けなければなりません。
現場は変化しています。
法令も変わります。
働く人の価値観も変わります。
そして、AIのような新しい技術も、私たちの仕事に大きな影響を与え始めています。
その変化に対応しながら、現場に本当に役立つ安全衛生管理を提案する。
それが、これからの安全コンサルタントに求められる姿だと思います。
安全コンサルタント勉強会は、まだ始まったばかりです。
しかし、参加者の学ぶ姿勢を見ていると、この活動には大きな意味があると感じています。
これからも、2か月に1回の勉強会を継続し、私自身の経験を伝えるとともに、参加者と一緒に学び続けていきたいと思います。
安全は、一人で作るものではありません。
現場でも、会社でも、そしてコンサルタント同士でも、互いに学び合うことで、より良い安全文化を作ることができます。
これからも、学び続ける安全コンサルタントとして、活動を続けてまいります。
もしも、この研修会に興味がある方は、問い合わせホームからご連絡お願いします。