
目次
申請受付開始!
― 高齢労働者の安全対策を国が支援します ―
ご安全に。
濵口労働安全コンサルタント事務所代表 濵口です。
厚生労働省より、令和8年度「エイジフレンドリー補助金」の申請手続きが正式に発表されました。
今年度は制度内容が大きく変わっており、特に建設業・製造業では非常に活用しやすい内容となっています。
今回は、
- どのような補助金なのか
- 何が変わったのか
- どのような対策が対象になるのか
- 申請時に注意すべき点
を、分かりやすく説明します。
■ エイジフレンドリー補助金とは?
簡単に言えば、
「高齢労働者が安全に働ける職場づくり」
を国が支援する制度です。
現在、多くの会社で60歳以上の労働者が活躍しています。
しかし一方で、
- 転倒災害
- 腰痛
- 熱中症
- 重量物取扱いによる負担
など、高齢化に伴う労働災害も増えています。
そのため厚生労働省は、
- 職場改善
- 熱中症対策
- 作業負荷軽減
- 安全設備導入
などを行う企業に対し、補助金を支給する制度を設けています。
■ 令和8年度の大きな変更点
今年度最大の特徴は、
「専門家によるリスクアセスメント」
が重視されるようになった点です。
以前は、
「設備を入れる」
ことが中心でした。
しかし今年度からは、
- 現場にどんな危険があるのか
- 高齢者にどんな負担があるのか
- どのような改善が必要なのか
を専門家が確認し、その上で改善する流れが強く求められています。
つまり、
「とりあえず設備導入」
ではなく、
「危険を分析し、根拠を持って改善する」
方向へ変わっています。
■ どのような対策が対象になる?
今年度は特に、次のような対策が対象になりやすいと考えられます。
① 転倒防止対策
高齢労働者の災害で最も多いのが転倒です。
そのため、
- 手すり設置
- 滑り止め
- 段差解消
- 通路改善
などが対象になります。
② 腰痛・重量物対策
建設業・製造業では、重量物取扱いによる負担も大きな問題です。
例えば、
- パワーアシストスーツ
- 電動運搬機
- 昇降補助設備
などが対象になります。
③ 熱中症対策(今年特に重要)
今年度は、
「熱中症対策コース」
が新設されました。
これは建設業には非常に重要です。
対象として考えられているのは、
- WBGT測定器
- スポットクーラー
- 空調服
- 冷却設備
- 休憩所改善
などです。
今年も猛暑が予想されており、熱中症対策は急務です。
■ 補助率は?
内容によって異なりますが、
- 専門家によるリスクアセスメント等
→ 最大4/5補助 - 設備改善
→ 1/2補助
が基本になる見込みです。
つまり、
100万円の改善でも、
会社負担が20~50万円程度で済む可能性があります。
■ 申請時に重要なポイント
今年度は、
「事前準備」
が非常に重要です。
申請には、
- 現場確認
- リスクアセスメント
- 改善計画
- 見積書
などが必要になります。
特に、
「なぜその対策が必要なのか」
を説明できることが重要になります。
■ 建設業で特に重要になること
建設業では、
- 高所作業
- 重量物取扱い
- 暑熱環境
- 足場昇降
- 長時間作業
など、高齢労働者への負担が大きくなりやすい特徴があります。
そのため、
- 転倒防止
- 熱中症対策
- 身体負荷軽減
を重点的に確認する必要があります。
■ 今後の流れ
補助金は予算制限があるため、
「早めの準備」
が非常に重要です。
特に今年度は、
制度変更初年度のため、
申請方法や必要資料についても早めに確認しておくことをおすすめします。
■ 最後に
今年度のエイジフレンドリー補助金は、
単なる設備補助ではなく、
「高齢労働者が安全に働き続ける職場づくり」
を進める制度へ大きく変わっています。
建設業・製造業では今後さらに高齢化が進みます。
だからこそ、
- 無理をさせない
- 危険を減らす
- 働きやすい環境を作る
ことが重要になります。
当事務所でも、
- リスクアセスメント
- 現場確認
- 改善提案
- 安全教育
など、補助金活用支援を行っています。
「うちも対象になるのか?」
「どんな対策が必要か分からない」
という場合は、お気軽にご相談ください。