濵口労働安全コンサルタント

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安全を科学するコンサルタント

 『安全を科学するコンサルタント』を掲げています。どのように科学するかについて今回はお話しします。

 その1として、『心理学』があります。60歳の手習いとして大阪大学大学院人間科学研究科安全行動学研究分野、長い名称になりますが、認知心理学などの心理学から安全を学び研究します。博士前期課程2年間を色々学びたいことがあり、またコロナ禍で研究が進まなかったこともあり、3年間大学院にほぼ毎日通い、心理学を学びました。基本的な認知心理学から交通心理学、社会心理学など基礎知識をとことん学び、論文を多数読み、実験を行いました。

 第1の科学である心理学を元に、心理的安全性、ヒューマンエラー、注意、指差呼称等について、教えるだけの知識を得ました。また、SafetyⅡ、レジリエンス、など最新の安全の考え方についても多く学ぶことが出来ました。

 その2として、『統計学』があります。統計学も大学院の修士論文を書くのに必須になるため、自分で統計的解析が出来るまで勉強しました。統計のソフトはフリーソフト”R”を使用します。統計についてご存じの方ならば誰でも知っているメジャーなそれでもフリーのソフトです。

 この統計がどのように安全に貢献するか、現在顧問先2社の職員に対して3年間安全基本テストを実施しています。1社は安全教育を月1回実施を依頼され、安全教育を行いその内容の確認としてGoogleフォームを使用した小テストを毎回実施し、あまりにも点数が低い場合は2度、3度と小テストを行いつつ、テスト内容の解説をメールで配布しています。

 安全基本テストの回答について、記銘でのテスト(テスト内容は人事には一切関係ありません)であり対応あるt検定を実施有意差の検討を行っています。有意に差があるということは、安全教育、小テストが効果的であったことが分かります。

 このように、単に教育を行うだけでなく、その教育の効果があったのかを統計的に証明しています。このように行うことで、PDCAを回して職員の安全能力をスパイルアップにつなげることが出来ます。また、統計の分散分析を行うことで、どのよう要因が安全教育に関連するかが分かります。

 このように、安全を科学することで、効率的に効果的に安全教育が可能になります。

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