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建築足場、誰のための安全なのか?
安全パトロールへ向かうときは、ほとんど公共交通機関を使用して徒歩で現場へ向かいます。多い日は2万歩近く歩いています。現場安全パトロールの前に、歩きながら施工中の建築現場を勝手に安全パトロールしています。
マンションの補修工事などの大きな工事では先行手すりが使われてきていますが、まだまだ少ないのが現状です。土木工事は公共工事がほとんどのため、ほぼ先行手すりが使用されています。では、なぜ先行手すりが必要なのでしょうか?
足場を組む鳶工の安全のために必要なのですよ。分かっていますか、そこの職人さん!先行手すり、先行親綱の施工もなしに足場を組み立てているけど、大丈夫? 転落・墜落災害の多くが10名以下の小さな現場で発生しているのですよ。建地を登ってイイの?
足場がきちんと組まれれば、足場を使用して作業する型枠大工さん、鉄筋屋さんは安全に作業できます。その足場を組み立てる鳶工さんが安全に足場を組み立てるために先行手すりがあるのですよ、先行手すりがないような現場は断ってください。命を粗末にしないでください。『大丈夫、落ちたことないから』今までなかっただけですよ、明日落ちるかもしれませんよ!
先行手すりが使用されていない現場では、手すりも中さんが入っていない、巾木がないなど労働安全衛生規則違反の足場が多くなっています。組み立てる鳶工だけでなく、使用する型枠工、鉄筋工等にも危険な足場です。
足場は、作る鳶工、使う型枠工、鉄筋工等の安全を守るためにあります。建設現場の基本です。基本が守られない現場は安全な現場ではありません。自分の命は自分で守る。そのためには、先行手すり足場以外は組み立てませんと言ってください。