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わずか数センチが転倒災害を引き起こす

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2026.06.19

昨日は顧問先の安全パトロールで、約20,000歩を歩きました。

私は歩くことが好きで、毎日10,000歩を目標にしています。これまでには四国八十八ヶ所のお遍路や熊野古道を歩いた経験もあります。

そのため、「歩くことには慣れている」と自分では思っていました。

ところが昨日、歩道を歩いている時に思わず「オットット」と体勢を崩しそうになる場面がありました。

原因は、ほんの少しの段差です。

街路樹の根が成長し、歩道の舗装を押し上げていました。段差としては数センチ程度だったと思います。

しかし、そのわずかな段差に靴の先が引っ掛かり、転倒しそうになったのです。

幸い転倒には至りませんでしたが、改めて転倒災害の恐ろしさを実感しました。

転倒は大きな段差で起きるとは限らない

私たちは転倒というと、

「大きな穴に落ちる」
「階段から転げ落ちる」

といった場面を想像しがちです。

しかし実際には、転倒の多くは日常の何気ない場所で発生しています。

歩道の小さな段差
敷地内のわずかな凹凸
少し浮いたケーブル
数センチの敷居

このような場所で人は簡単に躓きます。

しかも歩行中の人間は、常に足元だけを見ているわけではありません。

前方の状況を確認したり、考え事をしたり、周囲の人や車に注意を向けたりしています。

そのため、ほんの少しの段差でも認識が遅れ、躓いてしまうのです。

現場でも同じことが起きる

建設現場でも転倒災害は非常に多く発生しています。

資材の端部
仮設ケーブル
工具の置き忘れ
わずかな段差

どれも「こんなもので転ぶはずがない」と思われがちなものばかりです。

しかし、人間は完璧ではありません。

注意力には限界があります。

「見えていたはず」
「気付くはず」

ではなく、

「人は気付かないことがある」

という前提で現場を作ることが重要です。

安全は大きな危険だけを見ることではない

安全パトロールというと、大きな危険を探すことに意識が向きがちです。

墜落
感電
重機災害

もちろん重要です。

しかし、今回私が体験したように、わずか数センチの段差も人を転倒させる危険があります。

転倒による骨折は、高齢者だけでなく若い作業員にも発生します。

そして転倒した場所や姿勢によっては、重大災害につながることもあります。

安全とは、大きな危険だけを見ることではありません。

日常の中に潜む小さな危険に気付き、取り除いていくことです。

昨日の「オットット」は転倒にはなりませんでした。

しかし、その一歩手前には確実に危険が存在していました。

改めて、転倒災害はほんの少しの段差から始まることを実感した一日でした。

「人は大きな危険ではなく、慣れた場所の小さな危険で転ぶ。」

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