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ヒューマンエラーは「うっかり」だけではない 〜私がクレジットカードを紛失して学んだこと〜

ブログ

2026.06.30

先日、不注意からクレジットカードとメンバーカードを紛失してしまいました。

メンバーカードは再発行すれば済みますが、クレジットカードはすぐに利用停止の手続きを行いました。幸い、不正利用はなく、再発行もネットで手続きできる時代です。大きな被害にならなかったことは幸運でした。

今回の出来事を振り返ると、「うっかり落とした」というスリップ(行動ミス)と思われるかもしれません。

しかし、安全管理の視点から考えると、本当の原因はそこではありません。

実は以前から、このカードケースはカードが少し落ちやすいことを知っていました。

「気を付けて使えば大丈夫。」

そう考え、そのまま使い続けていたのです。

ジェームズ・リーズンは、ヒューマンエラーを「スリップ」「ラプス」「ミステイク」「バイオレーション」の4つに分類しています。

今回の私のケースでは、カードを落としたこと自体はスリップです。

しかし、そのスリップを招いた本当の原因は、「落ちやすいカードケースを使い続ける」という判断をしたことでした。

これはリーズンの分類でいうミステイク(判断・計画の誤り)に当たります。

私は危険を知っていました。

危険を理解していました。

それでも、「注意すれば大丈夫」と考えてしまったのです。

ここが一番反省すべき点でした。

建設現場でも同じことが起こります。

「この通路はつまずきやすい。」

「この工具は少し使いにくい。」

「この作業方法は危ない。」

そう思いながらも、

「気を付ければ大丈夫。」

で済ませてしまうことがあります。

しかし、人間の注意力には限界があります。

疲れている日もあります。

急いでいる日もあります。

他のことを考えている日もあります。

だからこそ、安全管理では「注意してください」ではなく、「危険な状態そのものをなくす」ことが重要なのです。

私は今回の出来事をきっかけに、カードケースを買い替えることにしました。

これで同じミスが起こる可能性は大きく減ります。

ヒューマンエラーは、人を責めても減りません。

そして、多くの事故は「最後のうっかり」ではなく、その前の「判断の誤り」から始まっています。

今回、私自身がそのことを身をもって再認識しました。

安全とは、「気を付けること」ではありません。

人は必ずミスをするという前提で、ミスが事故にならない仕組みをつくること。

これこそが、安全管理の原点なのだと思います。

「人が起こす事故を、人が防ぐ」
この言葉は、人に注意し続けることではありません。
人は必ずミスをするという前提に立ち、そのミスが事故につながらない環境や仕組みをつくることです。
今回の出来事は、その原点を私自身が改めて学ぶ機会となりました。

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