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またやらかした…ラプスの罠

ブログ

2026.07.30

「またやってしまった。」

今日は安全パトロールを予定していました。

いつもの流れは決まっています。

担当者から送られてくる工程表を確認し、その内容からパトロールする現場を決定します。

そして、

  • 担当者
  • 部長
  • 実施予定の現場所長

へ連絡を入れる。

ここまでが一連のルーティンです。

ところが今回は、その最後の「現場所長への連絡」を忘れていました。

午前中に気付き、慌てて電話をすると、

「今日は軽作業だけです。」

との返答。

結果として、午後の安全パトロールは中止になりました。

もし最初にきちんと連絡していれば、

「今日は軽作業なので別の現場へお願いします。」

という連絡を事前にもらえたはずです。

つまり、私のラプス(記憶の抜け落ち)が、一つの判断機会を失わせてしまいました。

ラプスとは「忘れること」

ヒューマンエラーの中でもラプスとは、

「やるべきことを知っていたのに、うっかり忘れてしまうエラー」

です。

知識が足りなかったわけではありません。

手順も分かっていました。

それでも抜けてしまう。

これがラプスです。

人は毎日、多くの仕事を抱えています。

頭の中には次々と情報が入り、一つ終われば次の仕事へ移ります。

その途中で、一つの作業だけがポロッと抜け落ちる。

これは誰にでも起こります。

認知心理学では、私たちのワーキングメモリには限界があり、注意を向け続けることにも限界があることが知られています。だからこそ、ラプスは能力の問題ではなく、人間の認知特性として起こるヒューマンエラーなのです。

専門家でもミスをする

私は安全コンサルタントとして、日頃からヒューマンエラーについて講義をしています。

それでもミスをします。

むしろ、だからこそ思います。

「人はミスをする。」

この前提に立つことが、安全管理の第一歩です。

「私は大丈夫。」

「忘れるはずがない。」

そう考えた瞬間に、次のラプスは待っています。

災害時でも、「自分だけは大丈夫」と思って危険を過小評価してしまう認知の偏りがあり、これは正常性バイアスや楽観性バイアスとして知られています。まず「自分にも起こり得る」と認識することが、適切な行動につながります。

ラプスを防ぐ方法

ラプスはゼロにはできません。

だから私は、毎回この失敗を教材にしています。

  • チェックリストを使う
  • ルーティンを見える化する
  • 送信・連絡が終わるまで次の仕事に移らない
  • Stop・Look・Thinkで一度立ち止まる

人はミスをします。

しかし、人はそのミスから学び、仕組みを改善することもできます。

今回のラプスのおかげで、私自身もまた一つ学びました。

「やはり、私も人間ですね。」

だからこそ、今日もメタ認知を働かせながら、自分自身のヒューマンエラーと向き合っていきたいと思います。

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